事実は小説より奇なり
この言葉の意味を見せつけられたような
まるで漫画かドラマのような最終戦でした。
ハミルトン94ポイント
マッサ87ポイントで向えた最終戦ブラジルGP
チャンピオンの条件は
ハミルトンは5位以上
マッサは優勝か2位でハミルトンの結果待ち。
ポイントではハミルトン圧倒的有利ではあるものの
ブラジルはマッサの地元で大得意のコース。
最初のドラマは予選で起こりました。
マッサは得意の地元GPで期待通りの走りを見せ
3年連続のポールポジションを獲得。
チームメイトのライコネンが3位。
そして、トヨタのトゥルーリがなんと2位を獲得。
ハミルトンはまさかの4位に沈む。
予選前のインタビューでは
「2位になる準備はしていない」と語ったハミルトンでしたが
予選後のインタビューでは
「優勝をする必要は無い」と語った。
事実、この時点でも5位に入れば良いハミルトンからすれば
4位スタートで、しかも5番手がチームメイトのコバライネンと
磐石の体制で決勝を向えられるのは事実ですが
この気持ちの変化がレースにどう出るのか。
そして向えた決勝。
2つ目のドラマが起きました。
間も無くスタートというところで降り出したスコール。
路面は一気に雨に濡れ
各車レインタイヤに履き替えてのレーススタート。
何かが起きる予感。
スタート直後、コバライネンがアロンソ、ベッテルにかわされ
ハミルトンは早々にチームメイトの助けを失う。
そしてここにもう一つのなんとも切ないドラマが。
今シーズン限りで引退を表明していたクルサードが
スタート直後に接触リタイア。
なんとも呆気ない現役最後の瞬間。
そこに巻き込まれた中嶋一貴も
最後尾へ後退し、結局最後まで
最後尾でのレースを強いられてしまう。
この接触劇によりセイフティーカーが導入される。
レース再開後、路面はどんどん乾き始め
各車がドライタイヤへと換えはじめる。
この早めのピットインが
燃料が軽いと見られていたマッサにとっては
有利な展開を呼び込んだ。
ポール獲得のため軽い燃料で予選に臨んだであろうマッサ。
ハミルトンとしては最初のピットストップで
先に入ったマッサ、ライコネン、トゥルーリに対し
差を詰めた状態で最初のピットインを向え
逆転を計るのが勝つための作戦と見られていたが
レース前の雨の影響で
その作戦が全く意味を成さなくなった。
事実、最初のピットインはむしろマッサに有利に働いた。
早めにドライタイヤに換えていたベッテルとアロンソ。
マッサはそれまでに十分な差を築いており
タイヤ交換と同時に給油を行い
トップでコースに復帰。
その次の周回でトゥルーリ、ライコネン、ハミルトンが
一斉にピットへ向う。
この間にマッサ、ベッテル、アロンソが先を行き
続いてライコネン、そして早めにドライタイヤに換えていた
フォースインディアのフィジケラが5位。
ハミルトンはトゥルーリをかわし6位に。
しかし、マクラーレンにとってフォースインディアをかわすのは
容易なことで、事実上はハミルトンは5位。
チャンピオンシップもハミルトン優位のまま。
ハミルトンはややてこずりながらもフィジケラをかわし5位に。
マッサは迫り来るベッテルをなんとか抑えてトップをキープ。
その後、ベッテル早めの2回目ピットストップの間に
ハミルトンが4位に浮上。
ハミルトンのチャンピオン獲得が更に優位に。
ベッテルがハミルトンに迫ってきた残り10周。
3度目のドラマが待っていた。
またしてもコース上に雨が降り始める。
各車、再びレインタイヤに履き替えるためピットイン。
ここでトヨタは勝負に出て、ドライタイヤのままレースを続行。
これにより、グロックが4位に上がり、ハミルトンは5位。
後ろからはベッテルが襲い掛かる。
残り2周、周回遅れのクビサが
ペースの上がらないベッテル、ハミルトンをかわした直後、
ベッテルがついにハミルトンを捉える。
これにより6位となったハミルトン。
レース残り2周にして
ついにマッサにチャンピオンの座が一気に近づく。
マッサはトップチェッカーを受け優勝。
アロンソ、ライコネンがチェッカーを受け
あとはハミルトンの結果を待つ。
雨が更に強さを増し
向えたハミルトン、最終コーナー。
強さを増した雨により、一気にペースの落ちたグロックが
最後の最後でベッテル、ハミルトンにかわされ
ハミルトンは5位でフィニッシュ。
チャンピオン獲得を確信していたマッサの家族に
チームスタッフが事実を告げる。
何が起こったのか、呆気にとられるマッサの家族達。
事実はハミルトンのチャンピオンが確定したこと。
あと1分、あと数十秒、雨脚が強まるのが遅ければ
雨が降り始めるのが遅ければ
おそらくマッサがチャンピオンでした。
そんな気まぐれな天候に盛り上がったレースでしたが
マッサの味方かと思われた雨でしたが
結果的には、ただの傍観者であった雨。
なんとも悪戯な天の気まぐれ。
昨年の最終戦ブラジルGP
1ポイント差でライコネンにチャンピオンの座を譲ったハミルトンが
今期最終戦、1ポイント差でマッサに競り勝ち
史上最年少チャンピオンの座を獲得しました。
2年連続で、こんなにもドラマチックな展開になるとは。
まさに事実は小説より奇なり
普通に考えれば主役・ハミルトンで描かれたこのドラマ。
しかし、私がもしこのドラマを書いたとしたら
主役はマッサだと言いたいですね。
優勝を飾り、表彰台の中央に立つマッサ。
涙を堪え、時折、堪え切れなくなりそうな表情を見せるも
それでも最後まで涙を堪え
誇り高き戦士の顔を貫き通したマッサ。
その表情からは
俺は自分にできるベストを尽くした
何も恥じることは無い
最高のレースだった
チームのために俺はベストを尽くしたんだ
そんな言葉が滲み出てくるような表情でした。
それと同時に悔しさが痛いほど伝わってきて
すでにマッサの目は来期を見ていたようにすら思えました。
そして来期、このドラマは更なる続きを見せてくれるでしょう。
マッサ、ライコネン、ハミルトン、アロンソの
4つ巴の戦いが再び繰り広げられ
そして最後に・・・
あるいは更なる展開が待っているのでしょうか。
個人的には来期こそマッサに勝って欲しいですね。
フジテレビのオープニングでも名前が出てこなかったように
今期、開幕までは永遠のセカンドドライバーと目されていた男が
最終戦でチャンピオンまで1ポイントという活躍を見せた
日本人の特性でしょうか
苦労人には結果を得て欲しい
それが私の思いです。
約半年・・・長いですね。
早く来期が始まって欲しい。
去年の今頃も同じような気持ちでしたが
本当に来期が待ちどおしいです。
それにしても昨期、今期と
一番好きなスポーツである野球以上に
私の目を釘付けにしたF1
特に昨日のレースは
マッサの家族と一緒に一喜一憂していた私。
こんなにも面白いスポーツなのに
日本では野球、サッカーに比べて
いまいち見ている人が少ないのが
非常に残念というか、もったいないですね。
私の周りにはF1を欠かさず見ている人はいません。
たまに見ているという人が数人いるくらいです。
私自身は車にそれ程興味は無く
車も持っていませんし
特に欲しいとも思いませんが
それでもF1はスポーツとして非常に面白い。
この面白さを多くの人に知ってもらいたいですね。
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