潔し 夢破れた侍
柔道、全日本選手権。
井上康生が準々決勝、高井に敗れ
ついに北京への道が絶たれました。
しかし、今日の井上康生は
先日の全日本選抜体重別の時と同様、
以前の強かった井上康生を思わせる
自分の技を信じ、最後まで攻め続ける
井上康生らしい柔道を見せてくれました。
高井に内股をすかされたとき
本当にきれいにすかされました。
康生本人もすかされるだろうと思っていたとコメントし
おそらく高井も内股を読んでいたのでしょう。
あのすかされた瞬間、
なんとも言えない清々しさ
井上康生の潔さ
その気持ちを受け止めた高井。
そんなものを感じ、胸が熱くなりました。
残り時間わずか
おそらく井上康生は現役最後の技として
自分の最高の技を思いきりかけにいったのでしょう。
たとえそれがすかされるとしても。
そして、負けたときの井上康生の笑顔は
全てを出し切ったというような
晴れ晴れとした笑顔でした。
一時期の煮え切らない様子から立ち直り、
見事に最後の一花を咲かせたと思います。
本当にかっこ良かったです。
試合後のお父さんのコメントがまた良かったですね。
一言一句は覚えてませんが要約すると
「あそこでなんで内股にいくのか。
仕掛けずに時間を経過させるべきだった。
でもそれが康生の柔道なんだ」
というような内容のコメント。
師匠であり、親であるからこそのコメントですよね。
北京の代表は石井慧に決まった訳ですが
最後まで選考対象であった棟田。
しかし棟田は負けた瞬間に
「自分ではない」ときっぱり。
この潔さもまた、あっぱれ。
決勝で石井慧に敗れた鈴木桂治。
しかし、寝技で一本まで残り2秒。
鈴木は見事に寝技から抜け出し
一本負けを逃れました。
この粘りと意地もまた、あっぱれ。
そして、優勝と北京代表を掴んだ石井慧。
彼もまた、ケガを抱えながら
並み居る強豪達を打ち破り、
見事、優勝を掴み取りました。
コメントは若者だなぁという感じでしたが
あの号泣する姿には熱いものを感じました。
北京では敗れていった選手の分まで
活躍し、金メダルを取って欲しいです。
本当に今日は数々の熱い闘いと
熱い男達の心を見せてもらった気がします。
昨今、日本人選手をなんでもかんでも「侍」と呼びますが
今日闘った彼らこそ、「侍」と呼ぶに相応しい
男達なのではないでしょうか。
そして、それが日本の国技・柔道の選手達であることが
なんだかとても嬉しく感じます。
私自身は柔道は学校の体育でやった程度ですが
おそらく私が日本人であるが故の感情。
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